アパタイトについて
アパタイトは、人間の骨や歯の65%を占める成分です。この成分は現代科学によって、合成が実現しています。鉱物の一つであり、その安全性や生産性の高さから、現在話題になっており、人工骨や人工歯根にも使われるようになるなど、多くの医療機関での需要が高まってきています。ここではインプラントにも使われているハイドロキシアパタイトを中心に、簡単に説明していきます。
デンタルインプラントでは、以前はチタン製の人工歯根が埋め込まれていました。しかしながら、この手法には、多くの問題点が残ります。総括すると、「人体に影響が出る可能性が高い」のです。保険の利かないインプラントでは、施術者の腕も成功率に関わってきますが、それと同時に使われる器具の性能も重要になってきます。たとえ手術に成功したとしても、術後の経過が芳しくないという例も多く報告されており、世間でも問題として取り上げられるほどです。
しかしながら、科学技術の発展に伴い、この問題は解消されつつあります。人工的に量産が可能になったハイドロキシアパタイトが問題解決に一役買っているのです。前述した通り、人骨と同一の成分でもあるため、人体への影響が少なく、これにより、患者の抱えるリスクも減少したと言えるでしょう。また、ハイドロキシアパタイト製の人工歯根を利用すれば、通常2回に分けて行われていたインプラント手術を、1回で済ますことができるなど、リスク回避にも大いに役立っています。また、従来のインプラントを利用すると、普通に咀嚼できるようになるまでに、3カ月から半年ほどの期間を要しますが、こちらでは、1ヵ月から2カ月程度で回復が可能な点も、魅力として挙げられるでしょう。
骨の状態が悪くてもインプラント手術が可能ということや、感染症のリスクが低いこと、痛みや腫れを軽減できることなど、アパタイトの魅力はまだまだあります。インプラントの利用を考えている方は、アパタイトについて詳しく調べてみることをお勧めします。