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小児歯科について

子どもがもしも虫歯になってしまった場合、皆さんはどの歯科に行くでしょうか。この場合、矯正歯科へ虫歯治療のために行く、という方はいません。それは、矯正歯科は歯列矯正を専門とした歯科であり、一般歯科で診てもらった方が効率よく治療できるからです。おそらく、多くの人が小児歯科か普通の歯科にお子さんを連れて行きます。小児歯科ならば子供の扱いも上手にこなしてくれる、というイメージを持たれているかもしれません。では、具体的に大人の行く歯科と小児歯科とでは、何が変わってくるのでしょうか。ここでは、その違いについて簡単に説明していきます。

まずは、歯科医療の国家試験と大学での学問についての説明をしていきます。歯科という学問の中には、義歯や歯冠修復、矯正、小児歯科医療など、様々な分野があります。国家試験では、これらの全分野において、合格基準が設けられています。もちろん、試験を受ける人の中には、矯正に関する知識には自信がある、という人もいます。ですが、全ての分野を合格しなければ資格をもらえないので、そのような人でも、他分野に関して、合格基準までは勉強をしなければなりません。したがって、町中で見かける「矯正歯科」や「小児歯科」という看板に書かれた文言は、単に他クリニックとの差別化を図るために使われているものである、ということです。

乳歯から永久歯に生え換わる時期についての歯科医療のことを、小児歯科と呼びます。しかしこの中には、矯正治療の分野も多少含まれています。このことから分かるように、メインの分野と他分野が密接な関係にあるのです。必ずしも、小児という言葉が付いているからと言って、子供の扱いが上手というわけではありません。しかし、子供の歯科医療について、他歯科よりも深い知識を兼ね備えた歯科医師が診てくれるということは事実です。

これらの違いは、分業化が進み、専門性が高まっている現代社会と全く一緒だと言えます。顧客を獲得するために、専門的な技術サービスを提供する、その風潮が歯科にも取り入れられていると考えると分かりやすいです。小児という看板が出ているから子供の治療を任せる、という発想自体は正しいものです。深い専門知識を持っている歯科医師ならば、安心して治療を任せられるかと思います。