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レジン充填について

虫歯などで欠損した部分にレジンという歯科用のプラスチックを詰める修復方法をレジン充填と言います。コンポジェットレジン充填とも呼ばれ、歯科治療で最もよく使われている保険適用の治療法です。より良い審美性と耐久性を求める場合は、保険の適用外となる場合が多くなりますので、歯科医院によって治療費には差があります。一般的に保険適用の場合は3割負担で約700円~1,000円と安価ですが、保険外の場合は約1万円~5万円と高額な負担になります。この充填材料の開発により以前は金属の詰め物で治していた虫歯なども近年では歯の色に近い審美性に優れた治療を短時間で受ける事が可能になりました。通常は1~2回の治療ですが、小さな虫歯などの場合は治療時間が2分~20分程度で、1回の治療回数で済む場合もあります。材料の耐用年数が2~3年と短いですが、何らかの修理が必要になった場合でも簡単に修復も可能です。また、以前は治療の為に健康な歯を削らなければなりませんでしたが、歯をあまり削らずに修復する事も可能になりました。さらに、歯科用のプラスチックの為、金属の溶け出しによる歯や歯茎の変色や金属アレルギーのリスクが防げます。レジンの特徴的な性質として、柔らかい粘土のようなペースト状から可視光線を当てる事により固まることが挙げられます。光を当てるまで固まりませんので、整形しやすく余裕を持って治療ができます。その為、虫歯の治療以外に事故で欠けてしまった歯の回復や歯の隙間を埋めたり、元々金属を詰めていた部分をレジンに交換したりと様々な目的に使用されています。

レジン充填治療の手順としては、浅い虫歯の場合は麻酔をしない場合がありますが、まずは麻酔をし麻酔が効いてきたら虫歯を削ります。削った部分を綺麗にし、ボンディングという接着剤を塗り、光照射機で固めます。次に、レジンをヘラや注入器で詰め、光を当てて固めます。その際、プラズマ照射機を使用すると5秒~10秒で固まります。最後に噛み合わせを調節して完了です。この方法で麻酔をしなかった場合は直後から飲食が可能になります。このように、簡単な手順と短時間での治療が可能ですが、前歯や広範囲への治療の場合は、審美性が重要となりますので、高い技術が必要になります。