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親知らずについて

口の中でも一番奥にある歯の親知らずは、場合によっては抜く必要も出てくる歯です。正常に生えており、かつ健康が保たれている場合には、日常生活に支障を来すことも無いため、抜歯する必要は無いのですが、逆に、抜歯しなければならない状態とはどんな状態なのか、ここでは親知らずと抜歯の関係について見ていきます。

抜歯をする理由
永久歯は通常13歳頃までに生え揃いますが、親知らずだけは20歳前後と、遅れて生えてきます。日本人は顎が小さく、この歯が生える余地があまり残っていないことから、斜めに生えてしまう場合が多いです。不自然な生え方をしてしまうと、他の歯を圧迫してしまい、歯並びに影響が出ることもあるため、抜歯が必要になるのです。またこの歯は磨きにくいことから、食べカスが残りやすく、口臭の原因にもなるため、気になる人は抜いてしまうようです。この他、歯茎が炎症し、痛みがあるといった場合にも抜歯した方が良いとされています。

抜歯と痛み
親知らずの抜歯には、それほど費用はかかりません。施術時間も、医師の技量や歯の生え方によってばらつきはありますが、多く見積もっても1時間以内には済んでしまいます。また、歯周病虫歯になってからの抜歯となると、麻酔が効かない場合もあるため、その前に抜いてしまうケースも多いです。施術後には痛みが残るので、痛み止めをしっかりと服用しなければならない点は、難点となってしまうでしょう。

費用や時間があまりかからないことや、将来を考えても、虫歯や歯周病になる前に抜歯するのがお勧めです。斜めに生えてしまった歯を放置しておくと、口臭や歯並びが悪くなる原因にもなりかねないことから、初期の段階で専門家に診てもらい、抜くかどうかの判断を仰ぐ必要があります。また、噛み合わせが悪い状態だと、他の歯にも影響が出てしまうことも懸念しなければなりません。

抜歯後の痛みは一週間程度続きますが、口内トラブルの予防にもなると考えれば、先に払っても良い代償とも言えるでしょう。