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過剰歯について

歯は基本的に、乳歯永久歯の2種類に分けられますが、例外の歯を持っている人もいます。規定の本数以上の余分な歯は過剰歯と呼ばれます。この歯は他の健康な歯を傷つけたりするなどの悪影響を及ぼす可能性があることから、抜歯することが勧められています。抜歯と言えば親知らずを想像する方も多いかと思いますが、親知らずは永久歯に分類されるため過剰歯には含まれません。ここでは、過剰歯を抜かなければならない理由や、どのような悪影響があるのかに焦点を当てて、簡単に解説していきます。

まずは、過剰歯とは何なのかについてです。現在では、乳歯は20本、永久歯は親知らずを含めて32本生えている状態が正常とされています。これ以上に生えている歯が過剰歯とされており、抜歯の対象にもなっています。余分な歯は不規則に生えていることも多く、見栄えもよくないため、歯並びが悪いと感じたら、まずこの可能性を疑ってみるのが良いでしょう。 次に、この余分な歯が周囲の歯にどのような影響を及ぼすかについてです。前述した通り、余分な歯は不自然に萌出することが多いです。そのため、余分な歯が正常な歯を圧迫してしまい、正常な歯の歯並びを不自然に変化させてしまうことがあるのです。

しかしながら、例外も勿論あります。それは、自然な歯と同様に奇麗に生えた場合です。この場合抜歯する必要はなく、他の健康な歯と同様に扱うことが可能です。この他に、注意しなければならないケースがもう一つあります。それは、余分な歯が萌出せずに歯肉や顎骨の中に留まっており、他の歯根に影響を与えている場合です。この場合も抜歯が必要になります。歯肉内や顎骨内に余分な歯がある場合には、通常の歯科ではなく、口腔外科にて抜歯してもらうことも考えておくと良いでしょう。

過剰歯が残っていると、他の自然歯に悪影響を及ぼしかねません。そのため、抜歯処置が必要になりますが、本当に悪影響を与えているかどうかの判断を自分自身で下すのは非常に危険です。もしも歯列に違和感を覚えるようならば、専門家に相談し、抜歯するかどうかの判断を仰ぐことが必要になります。