永久歯について
人の歯は、成長によって1度だけ生え換わります。幼少期に生える歯のことを乳歯、生え換わった後の歯のことを永久歯と呼んでいます。それぞれ、生える本数は違い、乳歯ならば20本、永久歯の場合は親知らずを含めて32本生えてきます。もしも、乳歯が取り返しのつかないほどの虫歯になってしまった場合には、永久歯への生え換わりもあるため、抜歯という手段もあるのですが、永久歯がそうなってしまった場合には、できるだけ歯を残すように治療を進めていくのが一般的です。今回は、永久歯に関する簡単な説明と、虫歯以外のトラブルについて説明していきます。
永久歯は、13歳頃までには、親知らずを除いて全て生えてきます。例外的に32本以上歯が生えてくる人も中にはいます。これは過剰歯と呼ばれており、親知らずと共に抜歯の対象にもされています。過剰歯や親知らずは、他の自然歯の歯並びに悪影響をもたらしたり、歯周病の原因にもなってしまったりするからです。
口内ケアにおいて、虫歯と共に気をつけなければならないのが歯周病です。歯周病は、歯と歯茎の間に歯垢や歯石が溜まり歯茎が炎症を起こしてしまう病気です。歯垢はブラッシングで取り除くことが可能ですが、歯石はそうもいきません。歯石を除去するためには、歯科に行き、スケーリングをしなければなりません。とは言え、毎日のブラッシングを丁寧にしていれば、歯石自体が発生することも少なくなるため、やはり日頃のケアが重要だと言えるでしょう。しかし、毎食後にブラッシングをしている人でも、磨きにくい場所には歯石が溜まっている可能性もありますので、定期的な診断を受けることも必要です。
自然歯は一生物です。一度虫歯になってしまえば、治療のために削ることになってしまいます。技術が進歩し、入れ歯や差し歯、デンタルインプラントなどの人工歯もありますが、やはり自分の歯に比べると、違和感が残ってしまいます。毎日の食事を一生楽しみたい人は、毎日の手入れを欠かせずに行ってください。