• このエントリーをはてなブックマークに追加

歯列矯正について

美しく整っている歯は、笑顔をさらに美しく見せ、歯並びの悪い口元は笑顔に自信がなくなります。歯並びの与える印象は驚くほど大きく、特に若い女性にとっては重要な課題となります。また、歯並びは見た目の良し悪しだけでなく、歯の健康面からも考えて整っていた方が望ましいとされています。きちんと並んでいないと歯と歯の間に食べ物汚れや歯垢が溜まりやすく、虫歯になりやすい他、かみ合わせの不具合で歯ぎしりや他の疾患を引き起こす可能性すらあるからです。

歯列矯正はそんな乱れた歯の並びを整え、審美性だけでなく健康な歯をより長く維持できる土台をつくります。矯正の時期はいつでも良いというわけではなく、子どもであれば顎の成長が止まってから始めるのが一番良いとされています。上あごの成長が止まるのが9~10歳と言われていますから、その時期から乳歯から永久歯への生え替わりも考慮しながら長期的に治療していくことが望ましく、子どもでおよそ1~2年かけて矯正していきます。大人であれば、生え替わりの機会を活かすことができないため、手術が必要な場合も考えられ、2~3年かかります。(個人差があり、歯並びの状態によって大幅に変わることもあります。)

歯列矯正は抜歯などののち、歯に矯正装置を装着して、歯の移動や顎の矯正を促し、口腔内を整えていきます。一番よく知られている方法はマルチブラケット法と呼ばれるもので、ブラケットという装置を歯の表面に張り付け、ブラケット同士を針金で繋いで正しい位置へ歯を移動させる方法です。以前は金属のブラケットを使用する例が多かったようですが、アレルギーや審美性の面からプラスティックが望ましいとされています。

歯列矯正は長期間にわたって装置を口腔内に装着しておかなくてはならず、不快感や痛みを伴うこともあり、思春期であれば見た目も気になる場合もある辛い治療です。しかし、長い人生を健康な歯とともに生きるために必要であり、そして健康な体に健康な歯は欠かせないのです。