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歯の役割について

【「噛む」と歯の役割】
一般的に、私達が歯の役割について問われた時、真っ先に思い浮かぶのは「食べ物を噛む」ことでしょうか。確かに食べ物を噛むという行為で、食べ物を飲み込み易いよう細かく砕き、胃や腸の消化や栄養分の摂取を助けています。勿論、こうした「食べ物を噛む」という行為は歯の重要な役割ですが、他にも私達の生活に関連した多彩な役割を持っているので考えてみます。「噛む」という行為には、唾液の分泌を促進するという効果や歯周組織の血流を良くする、顔の表情筋を活性化し豊かな表情をもたらすといった効果があります。また、脳を活性化する作用もあるとされ、よく噛むことはこれらの効果をより高めるために大切です。さらに日常生活ではあまり意識されていませんが、唾液には食べ物の消化促進、細菌の繁殖抑制、口腔内の汚れを除去するという作用があります。また、「歯触り」、「歯ごたえ」という食感に関連したものも大事な歯の役割と言えます。「甘い」とか「苦い」などの味覚は舌で感じますが、食感も食事の際の味わいとして欠かせないものです。歯に痛みなどがあれば、味わいを感じとれず食欲も減退してしまいます。

【「噛む」以外の歯の役割】
次に、噛むという動作とは直接関わらない歯の役割についてです。その一つは発音に関連しています。唇や舌と同じように歯にも発音に寄与する作用があり、上の歯が抜けるとサ行、奥歯が抜けるとハ行・ラ行が発音しにくくなるなど、歯に異常があると明瞭な発音の妨げとなります。正常な発音や会話には歯の健康も必要です。その他、例えばスポーツでは「歯を噛みしめる」行為がより強い瞬発力や筋力を引き出します。これは歯を噛みしめると、首の骨や首の周囲の筋肉で頭部が固定されるためと考えられています。そのため、多くのスポーツ選手が歯の健康に格別の注意を払っていることはよく知られています。このような役割を持っている歯を失ってしまえば、私達の健康な体や生活に支障をきたしてしまいます。定期健診で歯のトラブルの早期発見に努め、正しい歯磨きを行い自分の歯が健康に保たれるよう大切にしましょう。