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歯茎の変色について

【歯茎の変色の原因】
歯の健康は身体の健康の源とも言われ、その歯を支えているのは歯茎であり、歯茎の健康も歯と同じように大切です。では、通常、健康な歯茎はどのような特徴を備えているかというと、健康な歯茎とは歯肉が淡いピンク色をしていて歯と歯の間の歯肉の形がきれいな三角形となっている状態です。一般的に、きれいな歯や歯茎をしている人は会話の際にも表情豊かな表現が可能な上、自信をもって会話できます。しかしながら、歯は磨かれていてきれいでも歯茎の変色がひどい場合は、人前で笑えなくなるなど人付き合いそのものにも支障をきたす恐れもあります。まず、歯茎の変色の原因としては歯茎へのメラニン色素の沈着からくる変色、歯の被せ物の金属に起因する変色、歯肉炎歯周病が要因となった変色が存在します。具体的には、喫煙や受動喫煙を含む様々な飲食物が要因となって歯茎にメラニン色素が沈着し、歯茎が黒ずむ原因となります。また、歯の被せ物には金属製やプラスチック製、セラミック製といろいろな素材がある中、金属製では金属イオンが溶け出したり、金属を削るときに飛び散った細かい粒子が歯茎に付着し、変色をもたらします。さらに、歯石や歯垢が引き起こす歯肉炎や成人に多いとされる歯周病も変色の要因です。

【歯茎の変色の改善】
次に、歯茎の変色の改善については、変色がひどいときや、被せ物からきている変色、歯肉炎や歯周病が原因の変色は歯科を受診し適切な治療が必要になります。歯科医院では、メラニン色素が変色の原因であれば、歯茎にレーザー照射や薬品を用いメラニン色素を除去します。被せ物の金属が原因という場合はその金属を取り外し、変色部分をレーザーや電気メスで焼き切り金属以外の被せ物に変えるといった治療法があります。そして歯肉炎や歯周病によるものなら、専用の器具の使用により歯石や歯垢を除去し、健康な歯茎に戻す治療を行います。最後に、普段の生活の中で忘れてならないのは日頃の歯茎のケアです。歯磨きと同時に歯茎も正しく磨かれれば変色を防ぎ、治療後のメンテナンスにもなります。なお、自分では日頃から丹念に歯磨き(歯茎を含む)をしているつもりでも、正しく歯磨きを行っている人は少ないと言われています。磨く箇所や磨きの強さについて歯磨きのプロとも言える歯科医から教わり、正しい歯の磨き方を身に付けることが大切です。