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歯科衛生士について

歯科衛生士は国家資格で近年活躍の場が増え、人気の高い職業となっているもののひとつです。主に歯科クリニックや病院、保健所などを仕事の場所として歯科医師の補助や医師からの指示による一部の治療にあたるなど歯科医師とのチーム医療の役割を担う他、患者さんにより近い存在として歯科医師とのコミュニケーションの橋渡しや診療を円滑に行うための信頼関係の構築という患者さんへの精神的なケアという役割も持っています。また、近年では保健指導や介護現場での支援やケアが新たに求められています。

歯科衛生士になるには厚生労働大臣免許の国家資格で、3年制以上の専門学校や短大の専門教育課程を修了して国家試験に合格しなくてはいけません。以前は女子だけの資格でしたが、平成26年4月現在では男子も資格取得できるようになっています。わずかではありますが、男性の衛生士も存在しています。歯科医師との連携により治療にあたる診療補助、予防処置、歯の健康に関する知識を伝える保健指導という3つの仕事はすべて医療行為に当たり、歯科助手などのアルバイトでは行うことはできない仕事です。 年々歯科衛生士の需要も高まりを見せ、やりがいも多く就業者数も増加している就職難にも強い資格、職業と言えそうですが、離職率も高く安定した雇用といった課題もあります。

治療、診療補助も大切な仕事ですが、高齢化や生活習慣病としての虫歯歯周病の予防に対する関心の高まりとともに歯科保健指導への注目度が上がっています。歯の健康は毎日の生活習慣やセルフケアによって守られる部分が大きく、専門的な知識と技術を持った支援が求められています。予防処置の技術を持ち、総合的に歯のケアを補助します。

高齢者施設や寝たきりの人の訪問ケアやカウンセリング、幼稚園、小学校、知己の保健センターでの歯科保健指導など歯科衛生士の新しい需要が高まっています。虫歯や歯周病などから歯を守る予防の専門家として今後もさらに活躍の場が広がるでしょう。