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歯磨きについて

【歯磨きのタイミングや使う道具】
歯磨きは歯ブラシなどを使って歯の表面及び歯間や歯肉の境目に付着した食べ物のカスやプラークといった汚れを落としたり、歯肉へのマッサージを行うことです。プラークがそのまま除去されずに石灰化して歯石となった場合には取り除くのは容易ではなく、そこに新たなプラークも付着しやすくなる為、歯肉炎歯周病の原因ともなります。そのため歯の健康を保つには正しい歯磨きが重要です。磨くタイミングは、細菌の増殖を抑える為には当然ながら食後が効果的であり、また就寝時は唾液の分泌の減少によりプラークが付きやすくなるので、夜寝る前には特に丁寧に磨く必要があります。歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスなどがあり、中でも歯ブラシは毛先が歯の隅々まで届くことが大切で、口の奥まで無理なく入るようヘッドが小さく、持つ部分がまっすぐで首が細くなっているタイプを選ぶのがポイントです。そして磨き残しを防ぐには、歯間に毛先がしっかり入るように毛質の硬いブラシよりも普通から軟らかめのものを用い、さらに毛先が開いてきたら速やかに交換することも大切です。また歯ブラシで歯間のプラークを完全に除去するのが難しい部分は、歯間ブラシやデンタルフロスを併用しますが、その際に無理に力を入れたりすると歯や歯肉を傷める恐れもありますので、上手く使用できない場合は歯科医に使用法の指導を受けることをお勧めします。

【歯磨きの仕方】
歯ブラシを使った効果的な歯磨きの仕方にはスクラッビング法やバス法、フォーンズ法などがあり、その中でも一般的なものはスクラッビング法となります。ゴシゴシするという意味から由来するこの方法は、歯ブラシを歯に対して直角にあて、左右に小刻みに動かしながら1本1本を磨くもので、1本の歯につき20回以上ブラッシングするのが理想です。バス法は、歯周病改善の為のプラーク除去に最適で、歯肉に対して45度の角度で歯ブラシを当てて、歯周ポケットの中に毛先が入るようにして左右に小刻みに動かします。そして可能な限り毛先が細くて軟らかいブラシを使うのがポイントで、ペンを持つような持ち方で軽く握り、力を入れず磨くようにします。フォーンズ法は、歯と歯肉に直角に当てたブラシを噛み合わせた歯の上下間に連続して円を描くように動かす方法で、小さな子供など上手に磨けない人に向いています。その他、奥歯はブラシのつま先部分、前歯の裏はかかと部分を使うのが効率的に磨くコツで、歯並びの悪い箇所はピンポイントでの縦磨きがお勧めです。このように歯磨きについては一つの方法に固執せずに、様々な方法を組み合わせ、自分に合った磨き方を見つけていくことが効果的です。