PMTCについて
歯を白くする方法はいくつかありますが、中でもホワイトニングは有名です。ホワイトニングは、歯が内側から変色してしまっている場合に、有効な手段と言えます。この他にも、PMTCという方法があります。これは、特別な機械を使って、歯の表面に付着した汚れを取る方法です。こちらは、コーヒーやタバコにより黄ばんだ歯に有効です。ここでは、あまり知られていないPMTCの方法や利点を中心に説明していきます。
PMTCは「プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング」の略で、日本語に訳すと、「専門的機械的歯面清掃」となります。少し硬い表現ですが、要約するとブラッシングでは取れない歯表面の汚れを、機械を使って掃除する、ということです。個人ができる歯磨きによる口内清掃には限界があります。そこで機械が必要となります。通常のブラッシングでは取れない、歯石やステイン、バイオフィルムなどを、専用の機械を使い、取り除いていきます。特に、歯石やバイオフィルムは、歯周病や虫歯の原因にもなっているため、定期的にこの方法で口内の掃除を済ませておくと、歯周病の予防にもつながります。現在、PMTCを扱っている歯科は多くあります。専門教育を受けた歯科医師だけでなく、歯科衛生士も施術可能な点や、患者や一般客の健康への志向が高まった点なども、増えてきた要因と言えます。
PMTCではまず、歯に付着しているプラークを染めることから始まります。クリニックによっては、この染め出しによって、ブラッシングの指導をしてくれることもあります。そして次に、研磨剤を使った掃除が始まります。特殊な機械を使い歯の表面と根元、歯間を磨いていきます。最後に、研磨剤を洗い流し、フッ素を歯に塗って、施術は終了します。フッ素には、歯を強化する働きがあるため、虫歯の予防にもつながります。
施術に必要な時間は1時間程度です。また、3カ月に1回程のペースで施術すると、虫歯や歯周病の予防がきっちりとできます。最後に、費用についてですが、残念ながら保険の適応外になってしまいますので、クリニックによって金額は変化しますが、おおよそ7000円から10000円程度が一般的です。虫歯や歯周病の予防だけでなく、歯を白く保つことも可能なPMTC。金額は少しかかってしまうかもしれませんが、歯の健康を考えれば、高くはない費用だと言えるでしょう。