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インプラントについて

様々な広告に出ているインプラントは、他の義歯に比べて咀嚼時に違和感が無い点や、見た目が天然歯に近い点からも、人気を集めている治療方法です。この治療方法は多くのメリットもありますが、しかしながら同時に問題点を抱えているのが現状です。近年では、人気の裏に多大なリスクがあることも指摘されており、実際に事故になってしまったケースもあります。利便性と危険性を知ることは利用者にとって納得のいく治療を受けられるかどうかに大きく関わってきます。ここでは、利用を考えている人のために、この治療方法の長所と短所について、簡単に見ていこうと思います。

ブリッジ入れ歯との比較
まず、長所についてです。これは前記した通り、見た目の良さや違和感のなさが挙げられます。この他にも、自分の歯と同様の手入れをするだけで維持が可能な点も魅力です。入れ歯やブリッジと比べて自然に接着されているため、異物を入れた感覚は薄く、また他の歯に与える影響も抑えられている点が長所として挙げられるでしょう。次に短所についてです。一番の短所は、時間と費用がかかるという点です。外科手術が必要になるため、治癒までには時間がかかり、また、治療後にも定期的なメンテナンスも必要になってきます。外科手術をする以上、医師の技術は手術の成功率に関係してきます。なので、少しでもリスクを回避するためには、経験豊富で実績があり、信頼の置ける医師に執刀してもらわなければなりません。この他にも、天然歯に比べて感染症のリスクがある点も抑えておきたいポイントです。感染症を防ぐためには、常に口内を清潔に保つことが必要になります。

インプラントは誰でも受けられるわけではない
あまり知られてはいませんが、実は、誰でも手術を受けられるわけではありません。まず、歯周病(歯周炎や歯肉炎など)の人は受けられない場合があります。歯周病により手術に十分な骨が溶けてしまっている可能性があるからです。自病を持っており、手術自体ができない場合や、治療後のメンテナンスができない人は門前払いされることもあります。この他にも、18歳未満の場合は手術ができないということや、喫煙者が断られるケースもあります。これらの条件は、クリニックによって詳細な制限が異なりますので、利用を考えている方は、掛かりつけの医師に相談するようにしましょう。

以上のように、メリットも多ければ、その分デメリットやリスクもあるのがインプラントという治療方法です。現在では技術も発達し、徐々に患者が抱えなければならないリスクも減少してきてはいますが、それでも課題が残っているのが事実です。したがって、ご自身の納得のいくサービスを受けるためには、充分にその効果を吟味する必要があります。